飲酒、ひき逃げの法定刑引き上げに向けて賛同いただき、ご署名をお願いしております。
私たちは、平成15年2月12日早朝、江別市野幌においてひき逃げ死亡事件で、16歳の命を絶たれた高石拓那の父母です。
現在、事件を起こした犯人は、2年10月の判決を受け、受刑中でありますが、事件の経緯は、遺族にとってとても惨いものでした。
車にはねられ、動けない体の上に白い雪が降り積もっている時、お酒を飲んでいた犯人は、飲酒の発覚を恐れ、何度も拓那を確認しながら、置き去りにして逃げてしまったのです。それは、同乗者もいるひき逃げでした。人間として生きていくための、一番大切なものが欠落した事件でした。
ところが、法律は、犯人の心よりもっと欠落し、不完全なものでした。逃げたことにより、飲酒を免れ、車の修理をして証拠隠滅をしようとした行為は、実際にしていないと免れ、寝ないで飲んで遊んで、眠くなってくる朝方に人を撥ねたのに、わき見運転の供述が通り、時速50km/hの供述も、判決文にそのまま載ってしまうのです。全く、犯人の都合のいいように出来上がりました。
もし、犯人が逃げなかったらどうなっていたでしょう。危険運転致死罪に問われ、求刑も、判決も、もっと重いものになり犯人の反省も、より促せることができたことでしょう。
犯人は、逃げたことにより、刑を軽くすることができ、人々に「逃げた方が得だよ」というでしょう。反省とは、程遠い感情です。
警察機関の努力で、飲酒が悪いことだと、急速に定着してまいりましたが、ひき逃げに対しては、あまりに簡単に考えられているのではないでしょうか。
放火が、殺人より罪が重いと、誰もが知っているように、ひき逃げは殺人より罪が重いと知らしめる必要があるのではないでしょうか。
道路交通法は、馬車しか走っていないころの、法律です。不完全で当たり前です。ところが、「法律は、厳格に考えるべし」と改正を渋ります。「コロコロ法律が変わってはいけない」というのが理由です。又、「たくさんの人を前科ものにするわけにはいかない」とも言うのです。神様にでもなった気になっているのでしょうか。そう言う考え方が犯罪を増やしていることに気がついていないのです。全く、そろって感覚が麻痺しているとしか思えません。今この法律を、早急に改善しなければ、被害者はかけがえのない命をなくしかねないばかりか、加害者は犯さなくていいひき逃げの罪を重ねかねません。
どんなに医学、医療が進歩しても人のからだは緊急を要します。「一刻も早く」が医療体制には欠かせないでしょう。ひき逃げは、どんな理由があろうとも、決してしてはいけない行為です。重罪でなければなりません。
検察官が言うには、「私たちは冤罪が一番怖いことだ」といいます。ならばきついことを言うと、交通事故をもっと科学的に捜査していく必要があるのではないでしょうか。ひいたことに気がつかなかったとか、パニックになってしまったとか、ひき逃げには色々な形があるでしょう。必要なのは加害者側が立証していくための科学捜査です。本来必死にならなければならないのは、加害者であるということです。
人を信頼し合い、人を思いやるという心が一番最初に来なければ、人は裁けないと思います。
実は皆が気がついていて、皆がおかしいと思っているこのことを、誰かが、何処かが、やらなければ何も変わらないと思ったものですから、私たちはこのことを始めました。もうすでに沢山の人たちに協力をいただいておりますが、期限無しのこの運動をどうか、賛同いただけますようよろしくお願いします。
私たちは、これからの日本を担うはずだった16歳の子供の命を、無駄にしたくはありません。
私たちの住んでいる日本は車を作って世界に売っている国です。本当の意味の先進国になりたいものです。
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